生餌の給餌プロトコルは、単なるデータシートではありません。どのように給餌し、いつ収穫し、健全なフィルターマットがどのような状態を示し、飼育水がどう香るべきかという現場の生きた知見であり、同じ水槽の傍らで人から人へと手渡されることで最も確実に定着します。
Super Fresh Chlorella V12 (SV12) がトルコに導入された経緯もまさにそうでした。2019年2月、VARSはエーゲ海沿岸のKılıç孵化場にSV12ワムシ培養プロトコルを導入し、福岡県筑後工場でSV12を生産する開発元・クロレラ工業株式会社の日本人エンジニアを現地に招へいしました。
日本を出荷された状態のまま届く製品
SV12は保冷剤を同梱した保冷発泡スチロール箱に収められ、日本から空輸されます。徹底したコールドチェーン管理のもと、「要冷蔵・凍結厳禁・取扱注意」のラベルとともに孵化場へ到着します。

各箱には生クロレラ濃縮液のバッグが収められています。到着したバッグはすべて計量され(下の写真の計量器は21.040 kgを表示)、日々のワムシ培養工程へと投入されます。

水槽ごとにプロトコルを実践
導入作業では、Kılıç社のワムシ培養ライン全体で完全なSV12ルーティンを実践しました。植え継ぎ時の水槽飽和給餌、密度の高まりに応じた1日4〜6回の分割給餌、そして個体数カウントだけでなく培養設備の状態観察を通じた総合的なヘルスチェックを行いました。
その重要な指標の一つがフィルターマットです。日本人エンジニアは培養サイクルの合間にマットを確認・洗浄しました。クロレラ残渣の付着パターンと色調を見ることで、給餌されたクロレラがどれほど均一にワムシに摂餌されているかを的確に判断できます。


導入がもたらした成果
2019年の導入は、現在まで続く継続プログラムの第一歩となりました。その冬に共有された給餌手法はKılıç社における標準ワムシ培養ルーティンとして定着し、SV12プロトコルにより72時間でワムシ密度が最大8倍に増加し、培養の安定化と健全な種苗生産が実現しました。その後の実証試験はKılıçDeniz孵化場実証レポートに詳しくまとめられています。
現在、この確立されたプロトコルと筑後からのコールドチェーン輸送は、各国の孵化場へ展開されています。製品の技術的詳細は技術ガイド日本の培養プールから貴社のワムシ水槽へをご覧ください。
貴社の孵化場へのプロトコル導入
本事例のような現地導入は貴社でも実施可能です。水槽規模に合わせた実証プラン、給餌スケジュール、そして現場に精通したスタッフによる技術サポートを提供いたします。SV12製品ページまたはプロジェクト一覧よりお気軽にお問い合わせください。



